連絡
配布済みプリントを、下記のように修正します。
- 3ページの(1.1.2)の直後: 「最近接スピンの間隔を a (≪L) とし」→「最近接スピンの間隔を a (≪l) とし」
- 4ページの(1.1.6): 「E1-TlogW」→「E1-kBTlogW」
- 37ページの(b)の最初の文: 「規格化され互いに直交する」→「規格化された」
- 40ページの(6.3.9)の直前: 「前問(d)で」→「前問(c)で」
- 44ページの問題[48](b)の第3文: 「いくつかのaについて」→「いくつかのbについて」
- 44ページの問題[49](a)の第1文: 「1, 2, 3次元のときに」→「1, 3次元のときに」
- 2016年10月 7日: プリント p. 1 - 12 と第1回小レポートの解答用紙を配布しました。
- 2016年10月14日: 第3, 4回分の問題(主に理想Bose粒子系および調和振動子の問題)を配布しました。
- 2016年10月21日: 第1回小レポートの提出を締め切りました。
- 2016年10月28日: 第5, 6回分の問題(主に理想Fermi粒子系の問題)を配布しました。
- 2016年11月 4日:
- 2016年11月11日: 第7-9回分の問題(主に磁場中のFermi粒子系に関する問題)と第2回小レポートの問題・解答用紙を配布しました。
- 2016年11月18日: 第2回小レポートの提出を締め切ります。
- 2016年11月25日:
- 2016年12月 2日: 第10-12回分の問題(主に原子・分子系に関する問題)を配布しました。
- 2016年12月 9日:
- 2016年12月16日: 第3回小レポートを出題しました。
- 2017年 1月 6日: 第3回小レポートの提出を締め切ります。残りの問題(主に量子多体系とその相転移に関する問題)を配布します。
- 2017年 1月13日: 期末レポート問題[48]-[50],[51]を出題しました。
- 2017年 1月20日: 演習の最終回となる予定です。
- 2017年 2月初頭: 期末レポートの提出を締め切ります。
参考書(順不同)
内容の大部分が本演習の範囲を超えるものも含まれます。- 阿部龍蔵著『熱統計力学』 (裳華房, 1995)
- H・イバッハ, H・リュート著, 石井力, 木村忠正訳: 『固体物理学 新世紀物質科学への基礎』(シュプリンガー, 1998)
- 勝本信吾: 『半導体量子輸送物性』(新物理学シリーズ43 培風館, 2014)
- 金森順次郎: 『磁性』(新物理学シリーズ7 培風館, 1969)
- 上村洸, 中尾憲司:『電子物性論 物性物理・物質科学のための』(新物理学シリーズ29 培風館, 1995)
- C・キッテル著, 宇野良清, 津屋昇, 新関 駒二郎, 森田章, 山下次郎訳: 『固体物理学入門 上・下』(第8版, 丸善, 2005)
- 久保亮五編: 『大学演習 熱学・統計力学』(裳華房, 1998)
- W・グライナー他著, 伊東伸泰, 青木圭子訳: 『熱力学・統計力学』(丸善, 2012)
- 後藤憲一他編: 『詳解 理論・応用 量子力学演習』(共立出版, 1982)
- 佐宗哲郎: 『強相関電子系の物理』 (日本評論社, 2009)
- 斯波弘行: 『固体の電子論』(パリティ物理学コース 丸善, 1996)
- 田崎晴明: 『熱力学 現代的な視点から』(新物理学シリーズ32 培風館, 2000)
- 田崎晴明: 『統計力学I, II』(新物理学シリーズ37, 38 培風館, 2008)
- 西川恭治, 森弘之: 『統計物理学』(朝倉物理学大系10 朝倉書店, 2000)
- 沼居貴陽: 『熱物理学・統計物理学演習 キッテルの理解を深めるために』 (丸善, 2001)
- 沼居貴陽: 『改訂版 固体物理学演習 キッテルの理解を深めるために』 (丸善, 2005)
- 花村栄一: 『固体物理学』 (基礎演習シリーズ 裳華房, 1986)
- 原田義也: 『量子化学』 (基礎化学選書12 裳華房, 1978)
- 宮下精二, 轟木義一: 『演習形式で学ぶ 相転移・臨界現象』(臨時別冊・数理科学 SGCライブラリ84 サイエンス社, 2011)
- 山田一雄, 大見哲巨:『超流動』(新物理学シリーズ28 培風館, 1995)
- ランダウ, リフシッツ著, 小林秋男他訳: 『統計物理学 第3版 上・下』(岩波書店, 1980)
授業の概要・目的
講義「統計力学C」と連携した演習を行い、同講義で扱う内容により習熟することが目的である。 理想ボース, フェルミ気体の量子統計, それらの気体が低温で示す性質,原子・分子の量子力学的取り扱い,量子系における自発的対称性の破れなどについて演習問題を解く。
到達目標
「統計力学C」で扱われる量子統計力学の事項に関し、基本的な例について各種の物理量を自分で計算できるところまで理解を深める。多体量子系の理論手法を学ぶための基礎事項を身につける。
授業計画と内容
少人数クラスに分かれ、配布された演習問題の解答を順次教室で発表し、内容に関する質疑応答を行う。クラス担当者から、適宜、発表の仕方への助言、問題の意義などの補足説明を行う。
以下の題材を中心とした演習問題を、それぞれ2~3週にわたって解答する。
- 量子統計に従う理想気体 (状態密度・分布関数・大分配関数・状態方程式など)
- 理想Bose粒子系の性質 (ボース-アインシュタイン凝縮・ボース型素励起など)
- 理想Fermi粒子系の性質 (フェルミ縮退した自由電子・周期ポテンシャルの効果など)
- 磁場中のFermi粒子系 (ランダウ準位・ドハース-ファンアルフェン効果など)
- 原子・分子の量子力学的取り扱い (ハートリー-フォック近似・交換相互作用など)
- 量子多体系における自発的対称性の破れと相転移 (ハイゼンベルク模型・スピン波など)
履修要件
「統計力学A・B」「量子力学A・B」と演習を履修済で「統計力学C」を履修することが望ましい。
成績評価の方法・観点及び達成度
平常点評価(60%: 発表内容と数回の小レポート)および期末レポート(40%)により素点で評価する。
教科書
演習問題をプリントにより順次配布する。